| <<前の記事 | トップページ | 次の記事>> |


一晩、ぐっすりと眠れたので体調も良くなっていた。
村田さんと入江さんが朝食に誘いに来てくれ、同じ敷地内の食堂へ
向かった。
食堂は2階建てになっており、1階は中国人学生用で2階は留学生用。
食堂には、円卓のテーブルが10個ほど有り、3つのテーブルには先客が
食事をしていた。
村田さんは、昨夜体験したのでチョット得意気に
「坂本さん、ご飯はこの白い券を出して、おかずは好きなのを選んで
緑か黄色い券、券がなければお金で払うんだって。それでね、券は
留学生楼の服務台で売っているんだよ。」
二人の様子を真似しながらご飯を取り、おかずをどれにしようか迷っていると
たまご焼きが目に付いた。取ろうとすると、厨房のお兄さんが
皿を下げて何か言ってくれたのだが、私に通じないので
「チョットマテ」と言うと調理を始め、「トマト、トマト、トマト、スキカ」
聞いてきた。
うなずくと彼は右手の親指を立ててトマトをフライパンに投げ入れた。
出てきたのは、トマトとたまごの炒め物。
この時は、「とんでもない。トマトを炒める??」と思ったが
食べてみるとトマトの酸味と甘みがたまごと出会ってまろやかな美味しさ。
彼の親指は「美味しいよ」って意味だったのだろう。
空いているテーブルに座り、食事を始めると
堀内さんと渡瀬さんもやってきて、昼からオリエンテーションと授業を受けるための
クラス分け試験がある事や他から聞いてきた情報を教えてくれた。
この留学生楼には、昨日到着した私たち5名を含めて60名ほどいる事、
日本人は30名、ドイツ人が10名、北朝鮮人が10名、ロシア人が10名。
授業は9月8日から始まり、それまでに更に30名ほどが到着するらしいとの
事など。
昼からのクラス分けの試験は、もちろんサッパリ。
気分的には、これから、これから。と妙に吹っ切れていたし、
逆に堀内さんからは、
「もしかして、坂本さんは個人授業してもらえるかもしれないね。
うらやましいね。若い女性の先生ならどうする?」
といわれ、楽しい上海留学生活を勝手に描き出していた。
でも、この描き出した楽しい授業は、授業初日に見事打ち砕かれたのでした。
(つづく)
Posted by 福茶縁 at 18:35:52 |コメントを読む(0) |トラックバックを読む(0) |コメントを書く
| <<前の記事 | トップページ | 次の記事>> |

