クチコミまっぷ.com トップへ  ログイン
2006/06/
<<その他>>火車と開水と茶葉 7 (1986年)

上海から蘇州までは約1時間半。火車(汽車)の座席は硬座、軟座があり

硬座には自由席と指定席、軟座は指定席になっている。

ちなみに寝台の列車には、硬臥と軟臥がありどちらも指定席。

旅行の目的先は蘇州であったが、この列車の最終駅は南京。記念にと列車に

乗る前に記念撮影をしようと思ったが、プラットホームは大勢の人で

たどたどしい中国語に耳を傾けてくれる人はいなかった。

乗降口には、列車の服務員が立っており、切符をみせ列車に乗り込んだ。

真ん中に通路、左右に2座席づつが向き合うようになっており、自分の

席をやっと探して座る。「ラッキー、進行方向向きの窓側だ」

車内は、まだ半分ぐらい空いている。あと5分で出発。

なんかドキドキ、ワクワクする。

 

人民服を着た初老の男性が、私の横に座った。

チョット緊張気味に頭を下げてみた。初老の男性も軽く2,3回うなづく。

あれ、出発時間過ぎている。でも誰も気が付いていないのか。

定刻から15分が経とうとした頃、時計を気にしている私に隣の男性が

「没問題、、、、、」(もんだいないよ、、、、、)。

後は聞き取れなかった。

通路を前から女性2人が大きな荷物を抱え私たちの席で止まった。

「あの大きな荷物どうするの?」と思っていると、私と目が合った。

荷物と上の荷棚を指差しながら、何か言ってきたが、はっきり判らない。

こんなときは、荷物を上げて欲しいに決まっている。

「ここが男の仕事」と荷物をかかえ、荷棚に上げると

彼女たちはもう一つの荷物も指差した。最初の荷物は大きい割には

軽かったので、「2つ目も楽勝」と手を掛けたがこちらは重かった。

隣の男性の手を借りながら何とか荷棚に上げると同時に、汽笛が鳴り

出発の合図。定刻から25分遅れて動き出した。

女性2人は、「謝謝」と言うと更に続けて話しかけてきたが

相変わらず判らない。

隣の男性はコップとお茶の葉を取り出し、前の女性2人もコップと茶葉

それにカボチャやスイカの種を取り出してテーブルの上に並べだした。

他の3人が色々話しかけても、通じていないような顔の私。

ようやく外国人だと気が付いたようで

「どこの国?」と聞いてきた。

「日本人、留学で上海に来ている」と話すとカボチャとスイカの

種を勧めてきた。

後は片言の中国語と筆談。

そうこうしているうちに通路を服務員が大きなやかんを持って歩いてきた。

他の乗客たちは、コップを差し出してお湯を注いでもらっている。

私たちの席に服務員が来ると

女性2人と男性もコップに茶葉をいれ、お湯を注いでもらった。

私に服務員が「要不要開水?」(お湯要りますか?)と尋ねてきた。

「不要」(要らない)と答えると、次の座席に向かっていった。

隣の男性が、かばんからコップを取り出し、そのコップに

茶葉を入れ、通路を振り向きながら服務員にコップを差し出して

お湯を入れてもらい、私に「お茶を飲みなさい」と差し出してくれた。

「お茶は体に良いよ」

そのとき、その男性から頂いたお茶はとても美味しく

4人でカボチャとスイカの種を味わいながら、私にとって

初めての中国旅行は幸せな第一歩になった。

 

男性からそのコップも頂くことになり今でも持っている。

火車(汽車)と開水(お湯)と茶葉(茶葉)

(次は蘇州に到着)

 

 

 

 

 

Posted by 福茶縁 at 17:43:56 |コメントを読む(2)トラックバックを読む(1)コメントを書く

コメント

かぼちゃの種は 確かにおいしいです(good!) この前スーパーで売っていたので買っちゃいましたよ(へへへ)
すいかの種は どんなんでしょうねぇ〜?

Posted by keiko at 2006.06.05 22:11:17

スイカの種も美味しいよ。
種無しスイカってあるけど、中国には種をとる為のスイカも
あります。種は普通のスイカの種より大きいですよ。この種に
味付けしてあるのですが、殻を割って中身を頂きます。

Posted by 福茶縁 at 2006.06.06 09:57:44

トラックバック

2004年7月29日から8月5日まで、嫁さんと中国に行ってました。北京と杭州と上海を周遊して帰ってくるというコース。2年前の上海旅行に続き2回目の中国です。

中国大好き!!グルメ!歴史!自然! at 2006.08.11 10:56:13

コメント入力欄

(※任意)

トラックバックURL

トラックバックURL: http://www.kuchikomimap.com/Common/tb.cgi/0003435