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2007/11/
<<こだわり>>銀座 久兵衛にて

先日、千葉県の弁護士さんと出会って凄く仲良くなって、出会った翌日に名高い銀座 久兵衛に連れて行かれた。

まずは4Fにある魯山人のギャラリーへ案内された。

そこはまるで空港かと思うほど異国の方であふれていた。小さな個室もあるのだが、そこもまた異国の方で埋まっていた。

魯山人の皿を見ていると、弁護士さんがこれは4000万の皿だとかなんだとか言われていたが、僕にはよく解らなかった。

そのまま見ても解らない皿で、料理をのせた時に映える皿だそうだ。魯山人と久兵衛の先代のやりとりが書かれている小冊子をじっくりと見て、理解しようとして時間をつぶした。

かれこれ1時間ほど4Fにいると、仲居さんが呼びに来てくれて1Fへ案内された。

目に見えない威圧感やフロアーの作りに圧倒されているのに、物腰低く対応している職人達を見て、弁護士の言われていた老舗でありながら、こんなにフレンドリーな店はないだろうと言う意味が理解できた。

僕たちには店長とその横に35歳の職人がついてくれた。

まずは自家製の塩辛と自家製のからすみをアテとした。次に鮑の煮込みとお造り、鰹と鮪のお造り、それらを漬けにしてくれて後から出す用意をしていた。

ここから握りがはじまった。コハダと鮑を食べたところで、親父さんが出てきて弁護士と話していた。僕を紹介してくれて親父さんや店長と名刺交換をさせていただいた。

そこで弁護士が親父さんに、福井から来ているから握ってくれと頼んでくれ、全然OKだと言ってもらえた。

まずは鮪の赤身と中トロと鮃だ。

なんとも赤身なのにワサビをたくさんつけるな〜と思っていたら、親父さんが「ちょっとつけすぎたかな〜」と気さくに話しかけてきてくれた。

脂がのっていると脂がワサビを覆うために、あまり辛みは鼻に抜けないが、赤身だったのでやばいと内心思っていた。

しかし全然効かなかった。親父さんに聞かれたので思ったまま伝えると、

春と秋のワサビの差ぐらいは歴然とわかるさ〜。経験でこれくらいと思っても、なかなかそうはいかないんだ〜、へへへ〜ときたもんだ。

焦ったのは35歳の職人だ。じゃあ〜抜けたワサビを使っていたのかって事になる。一瞬見せた焦りの顔は隠せなかったみたいだ。

これは凄く大事だ。この焦りが責任を持って仕事している人の本当の顔だと思う。

ここで首でもかしげて、「いつものようにしているんですが」なんて言った時には、おそらくお客の前で握る機会は二度と無いだろうと思う。

店長が横からさっと新しいワサビをすり下ろして、たたき始めた。

「このくらいかな〜じゃあ〜もう一丁行くよっ」とか言いながら中トロを握りだした。

おそらくこの短い時間は僕に当てたメッセージだったと思う。

結論から言えば、お前もまだまだ小僧だ、おごるなよといった感じか。

鮨を食べたというよりも、ノンフィクションの人生経験を食べた気分だった。

続く・・・

 

 

 

 

 

Posted by サバエシティーホテル at 20:50:50 |コメントを読む(0)トラックバックを読む(0)コメントを書く

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